「この度の葬儀は、一日葬にて執り行います」という案内状を受け取った場合、参列者として、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。基本的には、通常の葬儀のマナーと大きく変わることはありませんが、一日葬ならではの特性を理解しておくことで、よりスマートに対応することができます。まず、服装ですが、これは通常の葬儀と同様に、準喪服を着用します。一日葬だからといって、服装が簡略化されるわけではありません。男性はブラックスーツ、女性はブラックフォーマルのアンサンブルやワンピースで参列します。次に、香典についてです。これも通常の葬儀と同じように持参します。表書きや金額の相場も、故人との関係性に応じて、従来のマナー通りに準備すれば問題ありません。一日葬で最も注意すべきなのが、「参列する時間」です。一日葬には、夕方から行われる通夜がありません。告別式は、通常、平日の日中(午前中から昼過ぎ)に執り行われます。そのため、仕事の合間を縫って参列する場合など、時間の調整がシビアになる可能性があります。必ず、告別式の開式時間を確認し、遅くとも15分前には会場に到着できるよう、時間に余裕を持って行動しましょう。もし、どうしても開式時間に間に合わない場合は、無理に参列するのは避け、後述するような別の方法で弔意を示す方が賢明です。告別式の途中で入室するのは、式の厳粛な雰囲気を損なうため、大きなマナー違反となります。また、一日葬は、故人とのお別れの機会が告別式の一度きりとなります。通夜がないため、「告別式には行けないけれど、せめて通夜だけでも」ということができません。そのため、参列するかどうかの判断は、より慎重に行う必要があります。故人との関係性を考え、どうしてもお別れをしたいという気持ちが強いのであれば、仕事などを調整してでも、告別式に参列できるよう努めるのが良いでしょう。