訃報というものは、必ずしもリアルタイムで届くとは限りません。葬儀が終わってから、あるいは亡くなってから1週間、1ヶ月と経過してから人づてに、あるいは喪中欠礼のハガキで知ることも多々あります。このように時間が経過してから弔意を示したい場合、現金書留は非常に有効な手段となります。まず、葬儀から数日が経過している場合、無理に斎場へ連絡するのではなく、遺族の自宅へ直接現金書留を送ります。この際の添え状には、訃報を知るのが遅れたことに対するお詫びを必ず含めるようにしましょう。「ご逝去の報に接し、驚きとともに深い悲しみに暮れております。存じ上げなかったとはいえ、お見送りが遅れましたこと、大変失礼いたしました」といった、後から知ったことへの無念さを率直に綴ります。タイミングとしては、知ったその日のうちに、遅くとも2日から3日以内には手配をするのが誠実です。金額については、葬儀当日に送る場合と変える必要はありませんが、あまりに時間が経過している(例えば四十九日を過ぎている)場合は、香典袋の表書きを「御霊前」ではなく「御仏前」あるいは「御佛前」とする必要があります。また、現金書留を送る前に、まずは電話や手紙で一言お悔やみを伝え、相手の状況を確認してから送るというのも丁寧な方法です。特に、遺族が既に気持ちを整理し始めている時期に、突然現金書留が届くことが負担にならないかという配慮も必要です。もし、金銭を受け取ることを遺族が遠慮されているような気配があれば、現金書留ではなく、お線香や供花を郵送するという選択肢も検討すべきです。しかし、基本的には「遅れても弔意を示したい」というその気持ち自体を、遺族は温かく受け止めてくれるはずです。現金書留に添えられた手紙に、故人との具体的な思い出話を1つ添えるだけで、遅れて届いた香典は、事務的な金銭から「故人を忘れていないというメッセージ」へと変わります。時間は取り戻せませんが、弔意を示すのに遅すぎるということはありません。現金書留という確実な手段を用いて、誠意を持って対応することで、後から知ったという申し訳なさを、深い敬意へと変えることができるのです。