友人グループや職場の同僚など、複数人で香典をまとめて送る「連名」という形も一般的です。参列しない場合に連名で香典を送る際には、個人の場合とは異なるいくつかのルールがあります。まず、香典袋の表書きですが、3名までは右側から目上の順(あるいは五十音順)に氏名を並べて書きます。4名以上になる場合は、代表者の氏名を中央に書き、その左側に「他一同」や「友人一同」と記載します。この時、必ず別紙に全員の住所、氏名、そして一人ずつの包んだ金額を明記した「明細書」を同封するのが、遺族に対する最大の配慮です。これがないと、遺族は香典返しの準備をする際に、誰にどのような対応をすべきか分からず、多大な迷惑をかけることになります。金額については、端数が出ないよう、また合計額が「4」や「9」にならないよう調整が必要です。一人あたり1千円や3千円など少額を出し合う場合、遺族が一人ひとりに香典返しを用意すると、返って赤字になってしまうことがあります。そのため、連名で送る場合は、最初から「お返しは不要です」と明記しておくのが、連名のマナーとして定着しています。郵送する際の添え状も、「私たち有志一同より、心ばかりの弔意を贈らせていただきます。なお、お返しのご配慮は一切不要ですので、どうぞお気遣いなさいませんようお願い申し上げます」といった内容にします。代表者が現金書留を手配することになりますが、その事務作業も一人に負担がかかりすぎないよう、協力し合う姿勢が大切です。また、連名にしたことで、後から「やっぱり個人でも出せば良かった」と後悔しないよう、事前の話し合いも重要です。連名は、個人の負担を減らしつつ、集団としての大きな弔意を示すことができる優れた方法ですが、それは情報の正確な伝達と、遺族の手間を省くという配慮があって初めて成立します。故人を共通の縁とする仲間たちが、一致団結して弔意を示す。その清々しい姿勢が、遺族の力強い支えとなるはずです。