葬儀が終わった後に訃報を知った場合や、葬儀当日は参列も送付も間に合わなかった場合、後から香典を送ることになります。この時の最大のポイントは「タイミング」と「一言の添え方」です。一般的には、葬儀から1週間から10日後、遺族が少し落ち着いた頃に届くようにするのがベストです。あまりに早すぎると遺族は葬儀後の片付けや事務手続きに追われており、逆に遅すぎると四十九日の法要の準備が始まってしまいます。香典袋の表書きは、葬儀後であっても四十九日前なら「御霊前」で構いませんが、四十九日を過ぎている場合は「御佛前」あるいは「御仏前」とするのが仏式のルールです。郵送する際の手紙には、葬儀に参列できなかったことへのお詫びだけでなく、訃報を後から知ったことに対する驚きや悲しみを率直に綴ります。「ご逝去の報に接し、驚きとともに深い悲しみに暮れております。ご葬儀に参列できず、大変失礼いたしました。遅ればせながら、心ばかりのものを同封させていただきます。どうぞご霊前にお供えください」といった内容にします。この「遅ればせながら」という一言が、遺族に対する謙虚な姿勢を示します。また、葬儀からかなり時間が経過している場合は、現金だけでなく、故人が好きだったお菓子や、お花を一緒に送るという選択肢もあります。ただし、現金書留の封筒には品物を入れる余裕があまりないため、別便で送るか、まずは現金書留を送り、後日お花が届くように手配するのがスマートです。遺族側からすれば、葬儀という大きな山場を越えた後に届く香典は、故人がどれほど多くの人に慕われていたかを再認識するきっかけとなり、静かな励ましとなることもあります。しかし、過度な気遣いは禁物です。香典返しを辞退する一文を添えるなど、遺族の手間を最小限にする工夫を忘れないようにしましょう。後から届く弔意は、時に当日届くものよりも深く心に染み入るものです。慌てず、しかし誠実に、適切なタイミングを見極めて手配することが大切です。
葬儀後に香典を郵送する際の適切なタイミングとマナー